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【大阪タワー☆忘れたい人】
良心の呵責に苛まれ続けるブログです。



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ハゲ頭とカエル
小学4年生の頃だったと思う。
集団登校中に用水路を見たら、
お爺さんが自転車ごと落ちて水の中で倒れていた。

用水路の水は浅かったが、
道路から用水路の下まではかなりの高さがあり、
大きな石もゴロゴロ落ちていたので、
確実に死んでる……と思った。
「おじいさ~ん!」と叫んでも返事がない。

子供の力ではお爺さんを救出できないので、
誰かが学校へ通報しに行った。
その間、僕たち児童はお爺さんをじっと眺めていた。
お爺さんは呼吸をしていなかった。
初めて見る人間の死体。

橋の上に群がった児童たちの中で僕は、あることに気づいた。
ピカピカに光ったお爺さんのハゲ頭にカエルが乗っているのを!
僕がそう言うとみんながカエルを見て失笑した。

これはお爺さんの尊厳に関わるとか、
あまりにも間抜けすぎてお爺さんがみじめだと思ったのだろう。
僕は、お爺さんの頭の周りに石を投げて、
水しぶきでカエルを追っ払おうとしたのだ。

いくら投げてもカエルはビクともしなかった。
そのうち見ていた児童たちも石を投げ始めた。
お爺さんに石が当たらないように。

ハゲ頭に飛び散る水しぶき。
逃げないカエル。
死体付近に石を投げる子供達。
僕たちの格闘は続いた。

そのうち、授業に間に合わないので学校へ行こうと提案したら、
みんなも石を投げるのをやめて一目散に学校へ走った。
お爺さんを置いてけぼりにして……。

その後、通報を受けた警察がお爺さんを救出したそうだ。
どうやら生きていたらしい。
酔っ払って転落したとのことだった。ちょっと安心した。

それにしても子供って残酷だ。


2006年01月06日09:44
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