【大阪タワー☆Reserved】
良心の呵責に苛まれ続けながら、消したい傷と残したい想い出を綴るだけのブログです。



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コガネムシ
仕事場に行く途中、ビルの階段の踊り場にコガネムシが落ちていた。

こんな閉鎖された空間に、いったいどこから来たのだろう?
僕はひょいとコガネムシをつまみ上げた。
昆虫を触るのは数年ぶりだ。

コガネムシはまだ生きていた。
でも、虫というだけで誰も拾わなかったんだろうな…。

じっくり見ると美しい色をしていた。
日本の伝統色でいえば、「鶸萌黄(ひわもえぎ)色」というのだろうか。
宝石の色でいえばペリドット(かんらん石)。
とにかく、オリーブの実にメタリックを混ぜたような色だ。

僕は、階段の踊り場の窓を開けて、
窓の外枠にひょいとコガネムシを置いてから階段を駆け上がった。



* * * * * * * * * * * * * *



仕事場から外出する時にコガネムシを見ると、もういなくなっていた…。


飛んでいったのだろうか。
それとも、窓の外枠から落ちて、下にいる野良猫に食われただろうか。

どちらでもいい。
そりゃあ、どこかで生きていてほしいけど。

とにかく僕は、
コガネムシの閉ざされた可能性を開くために力を貸したのだ。
中途半端な偽善者と呼ばれたっていい。


2005年09月15日22:48
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