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【大阪タワー☆忘れたい人】
良心の呵責に苛まれ続けるブログです。



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ホームラン
俺は野球がヘタクソな少年だった。

ソフトボール大会とかでは毎年ずっと補欠だった。
おかんは歯がゆかったろう。
ソフトボール大会で活躍してる子供の親たちが、
我が子の自慢ばかりしてる様子は、子供だった俺らにもわかっていたからな。

小6の頃から筋力が並外れて成長した俺は、やっとレギュラーになれた。
でも、町内のソフトボール大会で、守備の時に最初からヘマばかりしてた俺。
観戦に来てるおかんに合わす顔がなかった。

汚名挽回のためにも「絶対に打ってやる!」って打席に立った。
そして大人のオッサンから、馬鹿でかいホームランをかっ飛ばした。
力いっぱいバットを振ったらボールがぐんぐん遠くへ飛んでった。

ホームランだとわかっていても俺は全速力で走った。
俺に打たれたオッサンは「そんなに走らんでも…」って呟いてたけど、
あれがアウトにでもなったらイヤだったし、真剣勝負だったし。

ホームインした俺を、おかんは狂喜の笑顔で出迎えてくれた。
近所のオバハンらが、おかんに駆け寄って行って讃えていた。
おかんは照れくさそうだったけど、
あんなに嬉しそうな顔をしてるのは見たことがなかった。

その日の夕食は、当時の我が家にとって御馳走だった牛肉。
おかんからのご褒美だった。
そして何度も何度もあのホームランの時のことを話していた。



あれから何年過ぎたろう…。
あれから俺はおかんを喜ばすことができたろうか…。

おかん。俺、もう1回ホームラン打つ。
全速力で駆け抜ける。
だから俺のボールよ。天まで届け!
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