【大阪タワー☆Reserved】
良心の呵責に苛まれ続けながら、消したい傷と残したい想い出を綴るだけのブログです。



※読了後は、各記事の右下にある「拍手」ボタンを押してもらえるとぬか喜びします。 読んでもらえてるんだ、と実感します。コメントなんて特に要りませんから、過去記事にもお気軽にプッシュしていただけると幸いです(これは、あらゆるランキングとかアクセス解析とかに全く関係ありません)。


ヤギ
小学校の帰り道。

ときどき寄り道をした。遠回りして帰った。
イトコが住んでいた近くの桜の並木道を通ると、
ある桜の木に、たまに1頭の白いヤギがつながれていた。

触っても大丈夫かなぁ?
飼い主はいるのかなぁ?
などと思いながら、
ティッシュペーパーやテストの藁半紙を食べさせたりした。

一日中、ここにいるのかなぁ?
草を食べて生きているのかなぁ?
不思議と「かわいそう」という感情は湧いてこなかった。
それよりも誰が何の目的でヤギを飼っているのかが気になった。

「今日はヤギいるかな?」
と下校時に友達と話したりしていた。
ヤギの大好物だと思い込んで、
せっかく用意したティッシュペーパーを持っている時にかぎって、
その白いヤギはいなかったりした。

僕はその後、引っ越ししてヤギのことはすっかり忘れてしまっていた。
引っ越し先では、果てしなく不遇が続いた。


数年前、20年ぶりに昔の実家があった団地へ行った。
僕と家族が幸せだった時代を探しに行くために…。

ところが、住んでいた家は跡形もなかった。
ふと思い出してヤギがいた道へ行くと、桜の木が1本もなかった。
当然ヤギもいなかった。

ヤギは、僕が知らないうちに生まれて、
僕が知らないうちに死んだんだ。


ヤギも僕と家族の幸せも、思い出としてかすかに残っているだけだ。


2005年02月19日00:50
copyright © 2007-2008 【大阪タワー☆Reserved】 all rights reserved.
全ての画像・文章の無断複写複製を禁止します。
Powered by FC2ブログ. | Template by Gpapa.
ホームページ アフィリエイト レンタルサーバー FC2ブログ 専門学校