【大阪タワー☆忘れたい人】
良心の呵責に苛まれ続けるブログです。



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擦れた誓い



 40℃の高熱と誤嚥性肺炎でオヤジが緊急入院してから七日経った。
 今は平熱だけど、まだまだの状態。

 酸素や栄養、点滴などを鼻に入れた管から摂取してるのに外そうとする。意識的にも無意識的にもヨタヨタと暴れるらしい。

 昨日、病室へ行ったら、両手にスポンジみたいな手袋をはめられ両手拘束されていた。オヤジは僕の手を使える右手で思いっきり握るのが好きなのにそれができない。
 僕はオヤジのおでこに手を置いたり撫でたりしながら言った。

「まだ死なんといてや」

 オヤジは黙ったままだった。テレビも観ず、友人どころか職員さん以外に話し相手もおらず、なんの楽しみもなく、ただ食事を待って、ただ寝ているだけの生活。“もう死んでしまった方がいいんや”という表情をしていた。

「お父さんが死んでしもたら、僕もう独りぼっちになるんやで」

 目尻にうっすらと涙を浮かべながらオヤジは擦れた声で言った。

「わかった。……がんばる」

 本当はもうがんばらなくていいんやで、と言えるような状況になりたい。だからオヤジにそんなこと言わせてしまって悔しくて悲しかった。

 
 もう狂うほどがんばってきたのに、“がんばってや”なんてことも言ってしまってごめんやでお父さん。
 弟はお父さんを許せぬ、とどこかへ逝ってしもたけど、小学生の頃に弟と「(お父さんを)殺そうか?」って相談もしたけど、僕はもうとっくの昔にお父さんを許してるんやで。

 だから治ってぇや、お父さん。  
 また琵琶湖、見に行こうや。
 
 
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