【大阪タワー☆】
良心の呵責に苛まれ続けながら、消したい傷と残したい想い出を綴るだけのブログです。



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キミを連れて行きたい場所があるんだ
キミを連れて行きたい場所があるんだ。

例えば僕の大好きな北海道。

飛行機に乗ってビューンと下界から離れてしまおう。

北海道に着いたらレンタカーを借りてドライブしよう。

支笏湖の透明な水面に映る僕たちの顔を見てみよう。

湖のそばにある露天風呂へ行こう。

あの温泉に浸かれば、きっとキミのアトピーもよくなると思うんだ。

支笏湖をぐるっと一周したら、苫小牧に向かおう。

延々と続く並木道のような森の中を走り抜けて行こう。

そして右手に太平洋を見ながら、海沿いの道をゆっくり進んで行こう。

放牧されている道産子の馬を優雅に眺めながら行こう。

途中、海岸で釣りをしよう。

餌なんかなくたっていい。

僕はきっと夢という名の魚を釣り上げてみせる。

そして、襟裳岬に向かおう。

襟裳岬でなんにもない海を見ながら、森進一の『襟裳岬』を歌おう。

真夜中になっても延々と走り続けよう。

車の中で寝たっていいさ。

広大な十勝川に着いたら、車を止めてキミを起こしてあげる。

キタキツネが道路を横断していたら、

クラクションを鳴らさず車を止めて見ていよう。

それから釧路に向かおう。

たぶんその頃には明け方、僕も一緒に車で眠っているはず。

車を止めておくのは釧路湿原の駐車場。

朝起きたら、目の前に湿原があるなんて素敵じゃないか。

そして、釧路湿原でリスを見つけよう。

リスに「初めまして。遠くから来ました」って挨拶しよう。

それから日本の最東端、根室を目指そう。

最東端の塔の前に着いたら、オホーツク海に向かって

「北方領土を返せー!」って叫ぼう。

叫び終わったら、山道を抜けて小樽を目指そう。

途中のドライブインで、夕張メロンソフトクリームを食べよう。

きっとキミが気に入る味だと思うよ。

小樽に着いたら、うろうろと歩き回って、

それから海の幸を食べに行こう。

ボタン海老がすごくおいしいんだよ。

とれたてだから、甘海老なんかよりもずっとずっとおいしいんだよ。

でも、ボタン海老の味噌をすする時は、トゲに注意しないと口に傷がつくよ。

小樽を観光したら、クラーク博士の像がある所まで行こう。

像の前で、クラーク博士と同じポーズをとって記念撮影をしよう。

記念撮影が終わったら、ジンギスカンを食べよう。

ビールと一緒に腹一杯食べよう。

食べ終わったら羊牧場に行って、羊たちに「ごちそうさま」と言おう。

そして、ほとんど車が走っていない高速道路で

アクセルを全開にしてぶっ飛ばそう。

夜のススキノにも行ってネオン街を飲み歩こう。

小腹が空いたら、味噌ラーメンを食べに行こう。

鼻水をすすりながら、汁まで全部飲み干してしまおう。

朝になるまでぐっすり眠ったら、僕らの家へ帰ろう。

悩みや苦しみや悲しみを北海道の大地に捨てて去ってしまおう。

けれど、僕は北海道だけで満足なんかしない。

紫陽花の咲く季節の鎌倉、いろんな魚がいる四万十川、

透き通る海が待つ沖縄にも行こう。

日本に満足したら海外にも行こう。

僕が行ったモンゴルの草原をキミに見せてあげたいんだ。

途方に暮れるほど果てしない大地に立って、

地球にいることを実感させてあげたいな。

自分の悩みなんか、生きていることなんか、死んでしまうことなんか、

とてもちっぽけなものだってわかるはずなんだ。

ほかにも、エーゲ海、マチュピチュ遺跡、イースター島までモアイ像を見に行こう。

キミを連れて行きたい場所がいっぱいありすぎて困るんだ。

知らない場所までも行こうよ。

遥か彼方まで行こうよ。

どこまでも行こうよ。

いつまでも、いつまでも…。





こんなこと言ってるけど、

本当に僕が行きたい本当の場所は、

きっとキミのそばなんだろう。



2004年11月21日18:09
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