【大阪タワー☆忘れたい人】
良心の呵責に苛まれ続けるブログです。



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ドラ猫が可哀想やなんて誰が決めたんや?
****遠い田舎の遠い昔の、おばあちゃんと僕の話。****

 順番がごっちゃになりますが、一話完結形式で載せていきます。
 パクリが横行している今日この頃なので、「友人まで公開」のmixiにはちゃんと書いていきますが、このブログには滅多に載せないと思います。





「おばあは優しいなあ」
「へぇ、どこがや?」

「ドラに餌あげてるやん。お腹減ってるし可哀想やもんな」
「ドラが、ドラ猫が可哀想やなんて誰が決めたんや?」

「でも、コイツらお腹すかせて毎朝待ってるやん……」
「ドラらは、自分が不幸やなんて思うてへん。少なくてもコイツらは自由業やにゃわ。ワシは偶然毎朝生きて起きられて、偶然ゴハンの余りもんがあって、たまたまコイツらのことを毎日覚えていてるだけや。コイツらかってワシとおんなじや」

「う~ん……。なんかおばあはやっぱり変わりもんやなあ」
「そや、変わりもんや。ほんでもな、そらあワシかて怪我や病気してる奴とか、餌にありつけへん弱い奴とかがおったら可哀想やとは思うで。でも、そいつらも自分なりになんとか生きとる。お金がないと生きられへん人間よりも、ひょっとしたらコイツらの方が幸せかもしれへんで」

 続けざまにおばあは言った。笑いながら、入れ歯の白い歯を見せながら。
「誰が不幸とか自分が不幸とか、そんなこと思うとるんは人間だけちゃうかいなあ。人間かて腹がペッタンコでメシ食う時は、そんなこと考えへんやろし。オマエもそうやろ?」
「ほんでも、僕は痩せとるドラは可哀想に見えるで……」

 まだ、いまいち納得できない表情をした僕の方に顔を向いて、おばあが諭すように言った。
「コイツら、人間よりも強(したた)かやんにゃわ。飢えとる時はそれなりに辛抱(しんぼ)して、ネズミとかの美味しい獲物をずっと狙(ねろ)うて、なんか捕って食とるさかいに。まあ食通やわなあ」
「ええー、ほんまかいな?」
 
 おばあが言うのを待っていたかのように、おばあの後ろの方でガリガリなドラのブチが早歩きで通り過ぎた。ぱたぱたと羽を動かすスズメをくわえて。

 「あ!」と言いながら指差す僕。おばあは指差した方を振り返ってから、ニタ~っとまた白い入れ歯見せた。


「ほれ! ワシのあげてるもんより、よっぽどごっつぉ(ご馳走)やで!」




  
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